
タイのカシコン銀行と言えば、緑の看板でお馴染みの大手銀行で、タイ在住の方であれば知らない方はいないと思います。
そのカシコン銀行でS&P500指数連動型のインデックスファンド(投資信託)が2021年7月から取り扱い開始しました。
今までタイで「米国S&P500」に投資をしようとすると、私も積み立て投資している、SCB銀行が取り扱う投資信託しかありませんでした。
・SCB銀行、投資信託についての記事はこちら>>

海外での投資信託は初めて、やり方がわからないって方にもわかるように説明していきたいと思います。
結論を言うと、カシコン銀行が「K-US500X」投資信託取り扱いを開始したことで選択肢が増えました。選択肢が増えることは良いことですよね。
よかったら最後まで読んでみてください。
インデックス(投資信託)とは?
投資信託とは
投資家から集めたお金を一つにまとめ、運用先(株式、債券、ゴールドなど)に投資・運用する金融商品のことです。
その運用によって生まれた利益を投資家に還元します。
S&P500とは?
S&P500とは
投資情報会社のスタンダード・アンド・プアーズ社が算出しているアメリカの代表的な株価指数で、ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出されている。
常に入替えが行われているため業績が良い起業の銘柄が多い。
特に、S&P500選定銘柄には「Google、Apple、Facebook、Amazon」と言った、誰でも知っている米国の有名企業が名を連ねていると同時に、それら銘柄のポートフォリオ比率も高いです。
そのため、S&P500指数に投資するだけで、米国の成長企業500社に分散して投資ができます。
下のチャートはマスターファンドである「IVV」ETFの5年分、1ヶ月足のチャートです。
(2021年8月13日時点)

K-US500Xファンドの詳細

Kasikorn Asset K-US500X ホームページはこちら>>
- マスターファンド:iシェアーズコア S&P500 ETF
- 分配金:なし。再投資型
- 売買手数料:購入時 0%、売却時 0.15%
- 信託報酬:0.467%/年
- リスクレベル:6/9段階中
# | Company | Ticker | Weight(%) |
---|---|---|---|
1 | APPLE INC | AAPL | 6.17 |
2 | MICROSOFT CORP | MSFT | 5.77 |
3 | AMAZON COM INC | AMZN | 3.74 |
4 | FACEBOOK CLASS A INC | FB | 2.30 |
5 | ALPHABET INC CLASS A | GOOGL | 2.18 |
6 | ALPHABET INC CLASS C | GOOG | 2.08 |
7 | TESLA INC | TSLA | 1.47 |
8 | BERKSHIRE HATHAWAY INC CLASS B | BRKB | 1.45 |
9 | NVIDIA CORP | NVDA | 1.31 |
10 | JPMORGAN CHASE & CO | JPM | 1.29 |
カシコンとSCBの比較
タイで米国S&P500指数連動型インデックスに投資しようとすると、現状は、カシコンアセットかSCBアセットの二択になります。
マスターファンドが、カシコンは(IVV)、SCBは(SPY)となっていますが、構成銘柄はほぼ変わりありません。
では、どちらが良いのか?
結論から言うと、選択手順は手数料が安い順で下記になります。
(手数料は変わる可能性があるので、随時最新のものをご確認ください。)
- SCB e-class(SCBS&P500-E)
- カシコン(K-US500X)
- SCB(SCBS&P500)
ファンド名称 | 信託報酬 | 購入手数料 | 売却手数料 |
---|---|---|---|
K-US500X | 0.467%/年 | 0.0% | 0.15% |
SCBS&P500-E | 0.2145%/年 | 0.0% | 0.107% |
SCBS&P500 | 1.2145%/年 | 0.5% | 0.0% |
ここで一つ問題があります。
SCBアセットマネジメントの e-class は、現在外国人のネットでの口座開設を受け付けていません。
真偽は不明なのですが、SCBに連絡したところ店舗では受け付けているとのことでした。
まとめ記事はこちら>>
そのため、まず SCB e-class を試してみて、ダメだった場合 K-US500X というのは現状一番良いかなと思います。
もちろん、銀行口座を開設済みの銀行を選択するのもありだと思います。
しかし、パフォーマンスがほぼ同じだけに、長期積み立てを行う場合信託報酬はかなり効いてくるので、なるべく安い方を選択するのがセオリーです。
カシコンが取り扱う主なファンド

ファンド | 概要 |
---|---|
K-US500X | NAVの80%以上のiシェアーズコアS&P500 ETF(マスターファンド)に投資。 マスターファンドは、米国株式市場の大型株セクターのパフォーマンスを測定し、構成されているS&P500 の投資結果を追跡 |
K-SET50 | SET50インデックスのパフォーマンスを追跡しようとするSET50インデックスの構成要素である株式に投資 |
KS50RMF | SET50インデックスのパフォーマンスを追跡しようとするSET50インデックスのコンポーネントである株式に投資 |
K-EQUITY | 集中リスクを低減するために、さまざまなセクターで強力なファンダメンタルズと長期的な成長の可能性を備えた安価な評価株に投資 |
K-VALUE | ファンダメンタルズが高く、すべての経済状況で安定したパフォーマンスを発揮する株式に投資し、長期的に安定した収益をめざす |
K-USXNDQ-A | NAVの80%以上のInvesco QQQ Trust、シリーズ1(USD)に投資。マスターファンドは、NASDAQ-100インデックスのすべての株式を保有 |
K-USA-A | 主にモーガンスタンレー投資ファンドUSアドバンテージファンド-Iシェアーズ(USD)(マスターファンド)に投資 |
まとめ
今回、カシコンアセットマネジメントから新たにS&P500指数連動のインデックスファンドが登場したので解説してみました。
印象としては、手数料などSCBアセットマネジメントをかなり意識している感じがしました。
現在、「SCBS&P500」の積み立てを行っている、または行おうとしている方は、カシコン「K-US500X」の方が現状お得なので切替の検討が必要になりましたね。
カシコンとSCB全体の比較としては、SCBの方がファンド数が明らか多いので、他に気になるファンドがあれば見てみてください。
SCBアセットマネジメントの記事はこちら>>
注意ポイント
投資信託は投資した元本を割れるリスクがあります。
そのことを良く理解した上で行ってください。