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【タイ在住者必見】SSF・RMF徹底解説。投資しながら所得税控除ダブルでお得な積立投資信託

タイの投資信託で「SSF」と「RMF」という種類があるのをご存知でしょうか。
この記事ではSSFとは?RMFとは?必要なの?お得なの?といった疑問質問に答えていきます。

先に結論から言ってしまうと、タイに長期滞在、または永住を決めていて、資金に余裕がある方はやるべきです。(もちろんご自身の状況や相場によってのリスクもありますのでよく検討が必要です)
詳細をそれぞれ説明しているので、知っていた方も、初めて聞いたという方も最後まで読んでみてください。

 

SSF(積立式投資信託)

SSFとは

Super Saving Fundの頭文字で、積立型投資信託のことです。

積立型なので開始から10年後でないと売却することはできません

SSF利用条件

SSF

  • 購入を始めたら10年間はやめられない
  • 毎年購入する必要はない
  • 年間所得の30%未満、且つ年間20万バーツまで購入可能

 

RMF(退職投資信託)

RMFとは

Retirement Mutual Fundの頭文字で、退職投資信託のことです。
つまりは自分で退職後のお金を積み立てておく投資信託です。
退職後のための積み立てなので満55歳以上且つ始めて5年以上にならないと売却することはできません。

RMF利用条件

RMF

  • 購入を始めたら、途中でやめれない
  • 年1回以上は購入する
  • 最低購入金額は年間所得の 3% か 5,000バーツのどちらか少ない方(年収17万バーツ以上なら後者)購入金額は毎年異なっても良い
  • 年間所得の30%まで購入可能
  • 途中で購入を1年間休んでも良いが、連続2年間休んではならない(1年おきの購入は可)
  • 売却は満55歳かつ投資期間が満5年(購入しなかった年は数えない)になってから

※上記の途中でやめられないとは、正確には売却(現金化)すると今までの控除分返金+控除金額×月数×1.5%の追徴課税が課せられます。これはかなり痛いので、しっかり計画を立てて積み立てを開始し、途中売却しなくてすむようにしましょう。

 

SSF・RMFの控除条件

課税所得の30%を上限として控除可能です。
ただしSSF、RMF、年金保険控除と合算して、年間最大500,000バーツまで。それを超えた分は控除できない。売却時にキャピタルゲインを所得として申告する必要があります。

 

還付金額

  1. 所得100万バーツの人が最大限の15万バーツ購入
    → 所得税3万バーツ(15万 x 20%)が還付される
  2. 所得200万バーツの人が最大限の30万バーツ購入
    → 所得税7.5万バーツ(30万 x 25%)が還付される

タイの税金も累進課税です。税金比率に関しては下記表をご覧ください。

課税所得税率
0〜150,000バーツ免税
150,001〜300,000バーツ5%
300,001〜500,000バーツ10%
500,001〜750,000バーツ15%
750,001〜1,000,000バーツ20%
1,000,001〜2,000,000バーツ25%
2,000,001〜4,000,000バーツ30%
4,000,001バーツ~35%

所得税控除ができるので投資メインと言うよりは、税金対策メインになってきます。
いやいや、投資でしょ?と思われるかもしれませんが、投資信託を買う場合、同じような商品でRMFより安い手数料のファンドがいくつかあります。しかし、そんな手数料分を差っ引いても、この所得税控除額が大きいわけです。

 

積み立て方法

若いうちからコツコツ積み立てるのもいいですが、タイに55歳まで住むかまだ分からないって人もいると思います。そんな方は、若いうちは「SSF」、45歳くらいになったら「RMF」というのが所得税控除の目的としては効率がいいです。

積立投資による所得税控除は先でも述べたとおり、年間最大50万バーツまでと決められているので、控除が目的であればSSF、RMFどちらでもいいわけです。(もちろん金銭的に余裕があれば両方がお得)

買い方を考えてみる

基本的には、

  • タイ永住者⇒RMF
  • 10年以上の長期滞在者⇒SSF

となります。しかしさらに手数料のことを考えるのであれば、45歳まではSSF+RMFで10年毎にSSFを現金化し、45歳超えたらRMFを55歳まで続けて現金化、もちろん現金化したものはもっと安い手数料のファンドを買うのが理想的ですね。

 

人気商品と取り扱い銀行

どのファンドを買えば良いかは初めてSSF・RMFを買う人にとって難しい問題ですよね。
ファンドは大きく分けて、外国株式債券タイ株式、といった感じに分けることができます。
どれを選択するかは、リスク許容度、手数料(経費率)によって変わってくるので一概に言えませんが、私が考えるのは、ある程度リスクが取れるのであれば米国株式、リスクを取りたくないのであれば債券、手数料を低く抑えたいのであればタイ株式が良いと思います。

私も使っているSCBアセットマネジメントとカシコンアセットマネジメントで説明します。

SSF商品

外国株式

  • SCBS&P500-SSF(SCB:S&P500)
  • K-CHANGE-SSF(カシコン:BGP)

債券

  • SCBSFFPLUS-SSF(SCB:国債)
  • K-FIXEDPLUS-SSF(カシコン:国債)

タイ株

  • SCBSET-SSFX(SCB:SET指数)
  • K-STAR-SSF(カシコン:タイ大手)

 

RMF商品

外国株式

  • SCBRMFS&P500(SCB:S&P500)
  • KUSARMF(カシコン:米国)

債券

  • SCBRM1(SCB:短期債)
  • KSFRMF(カシコン:短期債)

タイ株

  • SCBRMS50(SCB:SET50)
  • KS50RMF(カシコン:SET50)

 

ちなみに大体の銀行が1年以上保有した後であれば商品の変更(売→買)が可能です。
あくまでも売った後に他の商品を買えばと言うことですが、途中で自身のリスク許容度が変わった場合などに便利です。(各銀行によって条件が変わるためご確認ください。)

免責事項

投資信託には元本割れのリスクがあります。
そのことを良く理解したうえで行ってください。

免責事項

 

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