2021年3月8日(月)、タイ証券取引所(以下、SET)は、タイ国際航空(ティッカー:THAI)(以下、THAI)について、今後の方針について発表した。
「THAI」が提出した昨年の決算報告結果が累積赤字となったため、「SET」は、3月2日から同社の証券取引きを停止しており、3月8日に上場廃止を含めた今後の対応を報告することとなっていた。
以下に和訳(一部抜粋)を載せておきます。
決算報告がマイナスのため、SETはPOSTとTHAIの手順を通知します。上記のSETの規制に準拠するために、SETは次のように進めていきます。
1.省略2.THAIは、破産法に基づく再建計画を提起するよう裁判所に請願書を提出する以外に、THAIが他の行動をとるかどうかを決定することを発表しました。さらに、再建計画またはその他の決定(ある場合)を実施するためのタイムラインを設定し、2021年4月7日以内にその情報を株主と投資家に公開する必要があります。
3.規定の時間制限がある場合、2の期限が到来し、会社は決定を完全かつ明確に通知しました。SETは会社の有価証券の取引を1か月間許可します。上記の期間が経過すると、SETは、会社が上場廃止の理由を排除し、会社が通常どおり取引に復帰する資格を得るまで、会社の有価証券の取引を許可されません。
会社が2の期限内に決定を通知または確認しない場合でも、SETは同社の証券を取引き停止にする場合があります。4. SETは、2021年3月8日から3年以内に上場廃止の理由を排除するために同社を提供するものとします。行動期間は3つの期間に分割され、各期間は1年間続きます。
(NCステージ1、NCステージ2およびNCステージ3)
これらの期間が終了した後も、会社が上場廃止の理由を排除できない場合、SETは、SETの理事会に、会社の証券を上場廃止することを検討するよう提案します。したがって、SETは投資家と株主に対し、POSTとTHAIの財務諸表を注意深く検討し、POSTとTHAIがさらなる行動を発表することを推奨しています。
なんとか首の皮一枚繋がった形のTHAIだが、前途多難なことに変わりはない。
3年間かけて再建に臨んでいくこととなる同社だが、SETの判断しだいでは即刻上場廃止もあるということであろう。
また、4月7日以降の1ヵ月間取引き停止解除も市場が荒れる恐れがある。
今後の動向も注視していきたい。